Bookmark this on Yahoo Bookmark
LINEで送る
[`buzzurl` not found]

top-logo-0211
2014年5月10日ロードショー決定
『百瀬、こっちをむいて』。
中田永一著原作小説について書きました。
とにかくいろんな年代の人に観てもらいたい。
ただの青春で、
きゅんきゅんするだけの映画じゃございません!!!


スポンサードリンク

凄い!このありふれた世界からいくらでも新鮮な物語を掘り出すね。岩井俊二

2014-03-19 23.09.59
元ももいろクローバーZの早見あかりがヒロイン百瀬陽(モモセヨウ)を 演じ、
初主演を果たした『百瀬、こっちをむいて』。

⇒早見あかりのCMがあった!!コチラにまとめてます。

そんな百瀬と、話の流れでつき合うことになってしまう
冴えない同級生・ノボルの高校時代を演じたのは、
竹内太郎君。

原作では、大学卒業間近のノボル目線で書かれているのですが、
映画ではその役が30歳とやや年上の設定になっており、
その役をイケメンで有名な向井理さんが演じます。

本編の中でノボル君が繰り返し使う『自分は人間レベル2』という言葉、
向井理さんがどれだけ昔非モテ男子だったかを演じるか、
楽しみではありますねw わたし自身、小説自体は数年前に読んでまして、
原作ファンの一人です。 この小説は4話の異なる話の短編集です。

その中での表題作、『百瀬、こっちをむいて』。

 

「こんなに苦しい気持ちは、最初から知らなければよかった!!」

1-11
ーーー原作ストーリーの概要ーーー
大学卒業間近の相原ノボルは、少しの間、地元九州に戻ることにした。
実家に向かう途中、偶然神林先輩に再会。
二人は再会を喜びお茶することに。
昔、懐かしい思い出話に花を咲かせる。。。

8年前、高校入学したばかりのノボルは、
相も変わらずな毎日だった。
「人間レベル2」 それは、外見と精神の善し悪しを総合したもの。

外見は凡庸で暗く、《人間レベル》という価値観を頭の中で作ってしまう ほど、
性格も暗い。 でもなぜ1ではないかというと、
自分が最下層グループに位置していることを
自覚しているだけマシだから、人間レベル2程度。

神林徹子は、学校中の誰もが知る存在だった。
彼女は、ノボルが言うところの「人間レベル90以上」
の最高ランクの人。 美しく、優しく、資産家の令嬢で完璧な人。
そんな彼女には同じく人間レベル90以上の彼氏・宮崎瞬がいた。
宮崎瞬は、ノボルの幼なじみであり、
小さな頃から親同士も親しく、 昔からノボルの憧れだった。

そんなある日、ノボルは瞬に呼び出され、
一人の少女を紹介される。 彼女は、百瀬 陽。(モモセヨウ)
瞬の家の近所を二人が歩いているところを同じ学校の生徒に目撃され、
二人の関係を神林さんに疑われている。

百瀬とノボルがつき合っている演技をし、
神林先輩の疑いの目をそらしてほしい。
その日から隠れてつき合う瞬と陽のために、
ノボルと陽の偽装交際が始った。

百瀬とノボルは、なにからなにまで趣味があわない。
ほとんど共通の話題はなく、いつも百瀬にしかられてばかり。
百瀬陽という少女は、不思議な魅力の持ち主だった。


スポンサードリンク

挑戦的な野良猫のような目、派手に着飾ることもなく、
野生動物のような シンプルな格好よさを持っていた。
そんな彼女の彼氏を演じるために、手をつないで歩いたり、
見た目を改善するために屋上で百瀬に髪を切ってもらったり。

今まで人を好きになったこともなられたこともない
ノボルにとっては、 それは特別な時間になるのに、
時間はかからなかった。

何も知らない神林先輩が4人でダブルデートしたい
と言い出したので、 そのための洋服を選びに百瀬は
ノボルの家に押し掛け、母親と仲良くなったり。

喜ぶ母を、何とも言えない気持ちでみるノボル。。。

「お前の気持ちは錯覚だ。 一緒にいて、
楽しいとかって気持ちを遮断するんだ、
この騒動が終わったら、またお前は一人になるのだから」
と、言い聞かせて。。。
tumblr_n07omuTagn1r6njvto1_1280

ダブルデートは成功。 4人で映画を観たり、
キャッチボールをしたり。 純真無垢な神林先輩。
花言葉に詳しく、いろんなことを教えてくれた。

「あいつは、こどものように疑うことをしらないからな」
前に宮崎先輩が言ってたっけ。。。
ノボルは、純粋に友達として人として、
神林先輩を大好きになった。

その分、罪悪感が増す。 帰り際、神林先輩が瞬に道に
落ちていた“ほおずき”をプレゼントした。

瞬たちと別れ、その帰り道。
瞬との関係をきっぱり割り切っていると思っていた百瀬は、
実は全くそうではなかったのだ。

「最後に選ばれるのは彼女。わたし、平気でいられると思う?」
そう言い残し、一人駅のホームへ消えていった。
呆然とするノボルの前に、唯一の友達の田辺が偶然通りかかる。
同じ人間レベル2の存在。

そんな彼に、今までの流れを洗いざらい話した。
「百瀬さんのこと、ほんとうに好きになってしまったんだね」
「君の体験したことは尊いことだよ」
「ぼくもいつかその気持ちを知りたいよ」
ノボルは宮崎先輩を呼び出して。。。。

 

すべての登場人物が興味深い

1212
登場人物が少ない分、一人一人の背景がよく分かる作品です。
人間レベル2のノボルと、同じクラスのそれまた人間レベル2の田辺。
決して不良ではないが、目立つグループからも一目置かれている百瀬。

運動神経も外見も成績も完璧な宮崎瞬。
疑うことを知らない、純粋無垢で優しく美しい神林先輩。
でもこの中でのキーパーソンは、田辺君。

いいこと言いますよ、彼はw ノボルも、
駅でばったり田辺くんに会わなかったら、
このまま神林先輩も宮崎瞬も、百瀬とも距離を置いて
なかったことにしてしまったかも、と思うほど。

彼のおかげで、憧れの存在でしかなかった宮崎瞬と
話をしようと 思えたのですから。 ノボルは百瀬への
気持ちを田辺への言葉の中ではっきり認識し、
それと同時に絶望するのです。

一人でいることが当たり前だったのに、僕は弱くなってしまった。

a28ab72d

例えば少女漫画なら、宮崎先輩を呼び出したのなら、
「百瀬が好きです!別れてください!!」
とか言ってしまいそうなもんですが、 そんなことはしません。

それがこの小説のリアルなところなのかも。
宮崎瞬という人間を大好きで尊敬しているという事実は変わらない。

そんなノボルの気持ちも知っているからこその、
宮崎先輩の行動と言葉。 そしてこの物語の大事なところは、
数年後、神林先輩とノボルが偶然再会することから始るところ。

出逢ったころは、あまりに遠い存在すぎて、
話すことすらおこがましいとさえ 思っていた十代のノボル。
今友人として話していることを、ほっとするような少し寂しいような。

その後の4人の関係や今の気持ち。 あの頃の気持ち。
最後は、清々しいどんでん返しが、
というかそーだったんだと納得できる結末。

まとめ

小説も短編集のうちの1つなので、さらっと読んでしまえます。
泣いたり、大笑いしたりするというないようではないけれど、
なんだか心にひっかかるような感じ。

①早見あかりさんが演じる百瀬陽が楽しみ!
どんな不思議な魅力を見せてくれるのか。

②田辺君役の第2PKというお笑いコンビ・ひろみさんにもぜひ注目!!

③小説《百瀬、こっちをむいて》の収録作品で、
『小梅が通る』もいいですよ。
より少女漫画っぽいですが、読んでて愉しい作品でした。